神奈川盲ろう者ゆりの会

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(1)盲ろう者とは?

「盲ろう者」と言う言葉をご存知でしょうか?最近TVや新聞・雑誌でも繰り返し 報道されてきましたのでご存知の方も多いと思います。目と耳に重複障害のある人のことで、 身体障害者手帳に視覚障害と聴覚障害の両方記載のある人の総称です。
「盲ろう者」は障害の程度により、次の4つに分けられます。
*全盲ろう  まったく見えなくてまったく聞こえない人
*全盲難聴  まったく見えなくて少し聞こえる人
*弱視ろう  少し見えてまったく聞こえない人
*弱視難聴  少し見えて少し聞こえる人
 さらに、盲ろうの障害に加えて他の障害を重複する人、先天的に盲ろう障害を有する などの厳しさゆえに言語の獲得が緩やかな人など様々な仲間がいます。

◆神奈川県内に盲ろう者はどのくらいいるのでしょうか?◆

  平成24年度の厚生労働省「盲ろう者に関する実態調査」によると県内には617人  の盲ろう者がいると推定されています。(下表参照)

 

(2)通訳・介助員派遣事業とは?

 

盲ろう者が外出して活動したり、社会参加を支援するために、情報保障や移動介助を担う人を通訳・介助員といいます。
盲ろう者は、通訳・介助員を派遣する公的サービスを利用しています。
しかし、実際に通訳・介助員派遣事業に登録している盲ろう者は推計盲ろう者数の10%にも満たない状況です。
これは、盲ろう者自身が外部からの情報を得ることが難しいからだと考えられます。
また、通訳・介助員を養成するための「養成講習会」も毎年開催されています。

◆実態調査に基づく推定盲ろう者数と派遣登録盲ろう者数◆

地域 / 推計盲ろう者数 / 派遣登録盲ろう者数
横浜市 / 260人 / 27人
川崎市 / 81人 / 4人
相模原市 / 43人 / 6人
神奈川県(指定都市以外) / 233人 / 17人
神奈川県合計 / 617人 / 54人
全国 / 14,329人 / 940人  

 

(3)神奈川盲ろう者ゆりの会

神奈川県内に在住または在勤・在学する盲ろう者とその家族、支援者との相互の交流を通して、盲ろう者福祉を向上し、盲ろう者の自立と社会参加を促進することを目的とし、平成11年5月16日に設立しました。
神奈川県内の盲ろう当事者の団体としては、唯一の団体です。

主な活動
・交流会の開催・・・盲ろう者や支援者が集まり、情報交換や親睦を行っています。
・コミュニケーション学習会の開催・・・盲ろう者が使っている多様なコミュニケーションの技術を向上させるために開催しています。
・ゆりメールの発行・・・盲ろう者や支援者への情報提供としての会報を毎月発行しています。
・その他、通訳・介助員の養成講習会や現任研修会への協力したり、自治体や関係団体が主催している啓発イベントへ積極的に参加しています。

主な活動場所
横浜市神奈川区や藤沢市が多いですが、神奈川県内の色々な場所で行事を開催しています。
皆さんゆりの会の交流会に参加してみませんか?ゆっくりだけど味わい深い盲ろう者との触れ合いを体験していただけると思います。
「ゆりの会へようこそ!」と、心よりお待ちしています。

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